
今回はグラーツひとり旅思い出し記録の第2弾!

旅行初日、パン屋さんに行った後の話をしていくよ~
グラーツ大聖堂&マウソレウムへ
Hofbäckerei Edegger-Taxでお目当ての美味しそうなパンとクッキーを買えてホクホク顔のまま、次はグラーツ大聖堂(Grazer Dom)とマウソレウム(Mausoleum)を目指しました。
パン屋さんから、大聖堂と隣接するマウソレウムまでは、徒歩でたったの約3分。
パン屋さんの前の道、Hofgasseを真っ直ぐ進めば着きます。
息をのむような美しい天井の霊廟「マウソレウム」
グラーツ大聖堂の入口がわからず、聖堂の南に隣接するマウソレウムへ先に向かうことに。マウソレウムは、皇帝フェルディナント2世が眠る霊廟です。

フェルディナント2世って誰?
1619年~1637年に在位した、神聖ローマ帝国の皇帝です。ハプスブルク家出身で、ボヘミア王・ハンガリー王も務めました。
敬虔なカトリック教徒だった彼は、チェコのプロテスタントに対する弾圧政策を強化し、これへの人々の不満が発端となって、ヨーロッパ全土を巻き込む三十年戦争(1618-1648)を引き起こします。
三十年戦争は、“最後で最大の宗教戦争”として、世界史上とても意味のある戦争です。
戦争の背後には、カトリックVSプロテスタント、神聖ローマ皇帝VS領邦君主、ハプスブルク家VSフランスのブルボン家(主権国家間の対立)、という様々な敵対関係がもつれ合っていました。
フェルディナント2世は戦争の最中、1637年に死去します。皇帝の座は子のフェルディナント3世に受け継がれ、三十年戦争は1648年のウェストファリア条約をもって終結しました。“初の近代的な国際条約”として知られるこの条約により、ヨーロッパの主権国家体制が成立し、その結果ハプスブルク家の支配力は大きく揺らぐこととなりました
≪参考≫
世界史の窓「フェルディナント2世」,「三十年戦争」,「ウェストファリア条約」
(閲覧日2022/3/6)
ちょっと世界史の復習をしたところで、マウソレウムに話を戻します。
一歩中に入って上を見上げると、その天井の美しさに思わず足が止まりました。

あまり広い建物ではないのですが、さすが神聖ローマ皇帝の眠る霊廟なだけあって、内部の装飾は非常に凝った作りでした。
この装飾は『地球の歩き方』によると、シェーンブルン宮殿の設計も担当したグラーツ出身の職人が手掛けたものらしいです。
続いて大聖堂へ
建物の周りを一周して無事に入口を発見し(普通に表通りに面した扉から入れました笑)、グラーツ大聖堂の中へ。
こちらは想像していたよりも質素な造りでしたが、天井の模様などがウィーンの教会とは少し違った雰囲気で興味深かったです。

1438~1462年に建てられたそうなので、建立から約560年も経っている計算に。ヨーロッパには古い教会が数多く残っていますが、改めて信仰の歴史の長さに驚きました。
グラーツ大聖堂とマウソレウムの基本情報
グラーツ大聖堂
住所:Burggasse 3, 8010 Graz
マウソレウム
住所:Burggasse 3, 8010 Graz
見学可能時間:月~金 10:00~17:00
土・日・祝日 11:00~17:00
※冬季は変更あり
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